
日々多くの顧客対応に追われるコンタクトセンター。業務の効率化、オペレータの負荷軽減、そして顧客満足度の向上は、多くの管理者にとって共通の課題ではないでしょうか。
この度、AIコンタクトセンターシステム「Bright Pattern(ブライトパターン)」が、これらの課題解決を力強く後押しする最新バージョン「5.33」を発表しました。
今回のアップデートでは、AI機能の大幅な強化や業務自動化の範囲拡大など、コンタクトセンターの現場が抱える課題を解決に導く、多くの新機能が発表されました。
その詳細なアップデート内容と、現場にもたらすメリットを解説していきます。
アップデートの詳細はこちらのウェビナー動画からもご覧いただけます。 ▶ 動画を見る
アップデート1:ついに実現!メールやタスクもシナリオベースで自動化
これまで音声やチャットで活用されてきた高度な自動化機能が、ついにメールやタスク処理にも拡大されました。
【アップデート内容】
シナリオ自動化の適用範囲拡大:これまで音声やチャットで活用されていた高度なシナリオロジックを、メールやバックオフィスで発生するタスクに対しても同様に適用できるようになりました。
ライブメトリクスに基づく動的な振り分け:キューの長さやオペレーターの空き状況といったリアルタイムの状況を判断し、タスクやメールを最適な担当者へ自動で振り分けたり、エスカレーションしたりすることが可能です。
AIによる完全自律処理の実現:問い合わせ内容の分類やルーティングといった単純作業にとどまらず、AIが返信まで完結させるなど、人の手を介さない一連の処理を自動化できます。
【現場のメリット】
オペレータの負荷軽減: 定型的なメール返信や、それに付随する社内タスクを自動化することで、オペレータはより複雑で高度な問い合わせ対応に集中できます。
対応の迅速化と品質向上: 問い合わせ内容をAIが正確に判断し、最適な担当者や部署へ自動的にルーティング。これにより、たらい回しを防ぎ、初回解決率(FCR)の向上に貢献します。
アップデート2:AI機能が大幅進化!より賢く、より使いやすく
今回のアップデートの核となるのが、AI機能の飛躍的な進化です。AIの活用範囲が広がり、設定のハードルが大きく下がりました。
【アップデート内容】
AIエージェントのオムニチャネル化:AIエージェントがメールやタスク、さらには通話後の後処理(トランスクリプトの要約、インサイト抽出など)まで対応可能になりました。
AIによるセットアップ支援:これまで手動で行っていたAIへの指示設定(成果物の定義)を、AI自身がプロンプト(指示文)を解釈して自動生成。設定にかかる時間と専門知識の壁を取り払います。
スマートなコンテキスト管理:過去のやり取りの「要約」や重要データのみを、AIやオペレータに引き継ぐことが可能に。これにより、AIが無関係な過去の発言に影響されることなく、スムーズで的確な対話が継続できます。
AIプロバイダーの選択肢が拡大:従来のモデルに加え、Anthropic社のClaudeファミリー(Opus, Sonet, Haiku)など、多様なAIモデルを柔軟に選択・連携できるようになりました。
【現場のメリット】
一貫した高品質な顧客体験:どのチャネルからの問い合わせに対しても、AIが一貫した品質で自動応答。顧客は24時間365日、スムーズに自己解決のサポートを受けられます。
AI導入のハードル低下:専門的な知識がなくとも、自然な言葉で指示するだけでAIの設定が可能に。これにより、現場の担当者が状況に応じて柔軟にAIの挙動をチューニングできるようになり、導入・運用のスピードが格段に向上します。
顧客満足度の向上:顧客は同じ内容を何度も説明する必要がなくなります。AIからオペレータへの引き継ぎ時も、要約された情報が共有されるため、非常にスムーズな対応が期待でき、顧客満足度の向上に直結します。
コスト最適化とガバナンス強化:用途やコストに応じて最適なAIモデルを選択できるため、費用対効果の高い運用が可能です。また、AIとの対話記録もすべて保存されるため、品質管理(QA)担当者がAIの応対をレビューし、継続的な改善サイクルを回すことができます。
アップデート3:オペレータの生産性を最大化する、賢いワークロード管理
AI機能のアップデートだけでなく、最前線で活躍するオペレータの業務効率を最大化するための機能も追加されました。
【アップデート内容】
アダプティブ・キャパシティ・アロケーション:顧客からの返信が遅れているチャットに対し、オペレータが拘束されるキャパシティ(対応可能量)を動的に削減。待機時間を有効活用し、別の顧客対応を並行して進められるようになります。
自動スキルローテーション:管理者が事前に定義したルールに基づき、システムがオペレータのスキル(例:「電話対応」「チャット対応」など)を自動でローテーション。これにより、特定チャネルの対応オペレータが手薄になるのを防ぎます。
【現場のメリット】
オペレータの生産性向上:とくにチャット対応において、顧客の返信待ちでオペレータが遊んでしまう時間を削減。より多くの顧客を効率的にサポートできるようになり、センター全体の生産性が向上します。
安定したサービスレベルの維持:電話などのリアルタイム対応チャネルで、常時一定数のオペレータを確保。これにより「チャットが忙しくて電話に出られない」といった事態を防ぎ、機会損失をなくします。管理者が手動でスキルを調整する手間からも解放されます。
最後に:AIと協業できるコンタクトセンターを実現しよう
Bright Patternのバージョン5.33は、単なる機能追加にとどまりません。AIによる自動化の範囲を広げ、その導入と運用のハードルを劇的に下げることで、人とAIの協業を新たなレベルへと引き上げるアップデートです。
定型業務をAIに任せ、人はより付加価値の高い業務に集中する。そして、システムがオペレータ一人ひとりの生産性を最大化する。こうした次世代のコンタクトセンターの姿を具現化する強力な機能が満載です。
今回ご紹介した内容は、アップデートのほんの一部です。ウェビナー本編では、デモンストレーションを交えながら、より詳細な機能解説が行われています。ご興味のある方は、ぜひ実際の動画でその進化をご確認ください。
▶詳細は公式動画をご覧ください:動画を見る
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