Ocular Technologies(オキュラー・テクノロジーズ)は、顧客エンゲージメントとデジタルエクスペリエンスを提供するソリューションプロバイダーです。同社は、カスタマーエンゲージメント市場において国際的に評価される先駆者となることをビジョンに掲げ、クライアント企業が顧客から信頼される「ヒーロー」となれるよう尽力しています。
課題
2015年、Ocular Technologiesがクラウドベースのプロバイダーを探していた際、アフリカ大陸全体でそのようなソリューションは存在しませんでした。「当時、クラウドベースのパートナーを探しても、アフリカ全土には何もありませんでした」とCTOのジェイ・ラッチマン氏は回想しています。
そこでOcular Technologiesは、Bright Patternのプラットフォームを購入してホワイトラベルの「Aspect Zipwire」とし、自社データセンターにインストールして南アフリカ初の100%クラウド型ソフトウェアソリューションを実装しました。しかし、このホワイトラベル版では、外部ビジネスパートナーとの透明性や統合性に課題があり、成長の妨げとなっていました。
目的
ソリューション
このコミュニケーション上の障壁が成長の妨げとなっていることを認識したOcular Technologiesは、2017年後半にBright Pattern社との直接取引に切り替えることを決断しました。Bright Pattern社と直接連携することで、情報伝達がより円滑かつ迅速になりました。この透明性と情報伝達の容易さは、地球の反対側で事業を展開する企業として成功するための重要な要素となっています。
Bright Patternのプラットフォームを活用し、自動請求システム、クレジットカード決済オプション、革新的な自己プロビジョニングエンジンなどの独自のコンポーネントを追加することで、Ocular Technologiesはコンタクトセンターの効率を大幅に向上させるCX(カスタマーエクスペリエンス)の革新に取り組んでいます。その重点分野の一つが音声分析です。
音声分析では、AIを利用して数千の通話データやキーワードを解析し、顧客をより良く理解するためのパターンを生成します。このデータを活用して、Ocular Technologiesは顧客が体験に満足しているか、どの部分を改善する必要があるかを特定できます。通常、品質管理チーム全体で約1%の通話しか分析できませんが、自動音声分析を用いることで、すべてのコンタクトを100%評価することが可能です。この機能をBright Patternプラットフォームに上乗せすることで、プラットフォームで処理されるトランザクションから、豊富な音声・テキストデータと分析結果を提供することが可能となっています。
Ocular Technologiesが革新的なCXアプリケーションとして展開している他の事例として、AIとソーシャルメディアを活用して注文プロセスを迅速化する「ピザボット」があります。顧客はFacebook Messengerにサインインし、絵文字を入力するだけでピザを配達してもらうことができます。Ocular TechnologiesはIBM Watson AIをBright Patternと統合することで、必要に応じて、または顧客の希望に応じて、他のチャネルやオペレーターへのエスカレーションを可能にしています。